20代前半の4年間、私は国立がんセンター中央病院で看護師をしていた。頭頸部外科という、特殊な専門病棟に勤務していた。 その当時の病棟部長・小野勇先生が昨年暮れに亡くなっていたことがわかり、それを知った当時部下だった医師が、偲ぶ会を企画、私も声をかけていただいた、というわけだ。 なんだか、無性に懐かしく、行くことに決めた。
会場に着くと、製薬会社からもらっただろうクリアファイルに入った、出席者名簿と思い出のアルバムプリントが渡された。
小野先生の写真を見ながら、今思うと岡本太郎に顔も雰囲気もそっくりだな!と思った。
死に際、みんなに足を運んでもらうこともないので連絡はするな、と奥様に話したそう。
そして、こんな大切なことを思い出す、楽しい時間を提供してくれることになった。まったく、小野先生らしいね!と皆で話して、飲んで大いに笑った。
当時の婦長から一言、「白衣姿の写真がなくて困りました。遊んでいる写真ばかりで、、、、」と。 確かに、病棟旅行や忘年会、はたまた医局での飲み会の写真(;・∀・)ばかり、 学生同士のような笑顔・笑顔・笑顔!!!
久しぶりに再会した同期と、本当に恵まれた職場環境にあったことを、改めて強く感じた。
辛く厳しい時が無かったはずはない!けれど、思い出せない。思い出すのは愉しいことばかり。
年間 多くの人が命を終える医療現場で、「たのしく生活できなければ、良い仕事なんてできないよ!」ということを学んだのかもしれない。
この当時培ったことが、たのしく生きられるカラダつくり!という内容の中で、これからこそ活かされるような気がした。
とても誇らしく感じた、上司・先輩・仲間に恥じないよう、頑張りたい!と嬉しい気持ちになった。
偲ぶ会!小野先生!ありがとう!!ございました。