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津市白山町二本木の白山総合文化センターで11月25日、津市委託の文化創造事業で、市民による「森の劇場プロジェクト」の一環として「ようこそ森の小劇場へ2018 里山ばんざい芸術祭」が開催された。
同事業では、官民が協働で同センターしらさぎホールなどで劇場法に則り芸術創造の場づくりを実施。経済・環境・教育・医療・健康・福祉・地域コミュニティにおける社会問題に対して、文化・芸術の大きなエネルギーを使って、人と人との関わりを重視した取り組みを行っている。
この芸術祭は、同ホールが工事で閉鎖している中で開催。悪条件のようだが、同プロジェクトはセンター内の多目的室を暗幕や照明を使って、〝小劇場〟に模様替えし、広い中庭も壁画アートを展示するなど存分に使い、白山総文の新たな活用方法を提案した。
また「子供達が担い、大人が生き生きとし、喜びを得る、という祭りの空気感を文化施設で共有できれば」と企画。同プロジェクトが、小学生を対象に、地域文化・生活芸術に広く触れ体験することを目的に開いている「子ども里山そうぞう学校」のメンバーが、小劇場でファンタジーやよびかけ劇を上演。自ら考えた言葉で進行も務めた。
ホールと違い観客が約50名と小さな舞台だったが、出演した子供達は規模にこだわらず「かっこいい自分を見せたい」と意識を高めて臨み、表現力やコミュニケーション力を発揮した。
最後には会場の皆で般若心経を読み、多世代の声が綺麗に混じった。
プロジェクトの長野多恵代表は、「子供も親も、作品を観るときのマナーが良かったです。『子供が一生懸命するだけじゃなくて、大人が、子供が大きくなっていくときに何が問題か、何に協力できるかを考える場である』という呼びかけを大切に続けていきたい」と話した。
2018年12月6日 AM 4:55