ちょっと今回は「篠原聖一」という人について書き残しておきたい。
凄いな!と思うのは、
経歴の中に、コンクール履歴ではなく、本人個人が主催する舞台のバレエ作品が取り上げられ受賞した文化庁芸術大賞や芸術選奨文部科学大臣賞が物語るように、
作品をつくり続け、発表し続けているということ。クラシックの幕もの公演は、気力・体力・人力・経済力すべてが必要なので、この継続は大変なことながら、なんとなくやってのけていらっしゃる。
舞台づくりのこだわりと、愛される人間性がそれを可能にしているのかな?と思った。
それから、
すでに長くお世話ななっているけれど、新鮮な好奇心に満ちたあり方が変わらないところ。とにかく良い方向へ進もうとされる、けれど周囲への配慮は欠いていない。
今回は、バレエというものの時代背景と、マイムの役割について小学生・中学生にお話しいただいた。
イベントが終わっての振り返り、
子どもたちと直接つながり、
時代背景からくる文化・芸術・科学といった広い視野での繋がりを知る機会を設けていけたら・・・・と話してくださった。
次年度は、学校単位で行っていきたいと思った。
今年初めて実施してみる、コロナ禍でも実施可能な劇場を活かした映像鑑賞と本者に触れる催し。
コロナの感染状況が悪い中、歌をうたったりのWSは諦め、今回だけの衣装をつくる手伝いを子ども達に担ってもらった。
真っ白いドレスにお花を飾っていくのだが、どの子もしっかり飾りたい位置を見極めているようだった。
1939年製作という古い字幕の映像だったが、子ども達のアンケートから しっかり全体から内容を捉えていったようで嬉しかった。
良いモノを見抜く力は子どもはみんな持っている。
理解できるか?ということは二の次で感じられるか?が大切。
また今回、参加希望者が少なかったため、子ども達の席から少し離れた後部座席で保護者にも見てもらうことができた。
子ども達の芸術体験は、保護者の価値観や理解の共有、送迎の工夫といったことが不可欠。
大人アンケートから、気づきやこちらの意図するところの読み取りも見られ、大人同士の意思の疎通の大切さも実際に確認できた。
帰りの車の中で、感想の会話が盛り上がるととても嬉しい。
NPO法人 森の劇場プロジェクト
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