台風の影響で朝から強い雨だった。
フィールドワーク最終日、”もしも小学校で日本の神話について1日だけ学べる日があるとすると何を教えていただけますか?”という図々しいお願いに
✦まずこの日、新田先生は、軽快に清々しく、そしてまたたのしく伝えてくださった。 ⇔ 子どもたちも自由に受け答えし始める
・日本人にとって、伊勢神宮はどんなところなのか?
・伊勢神宮は何をしているところなのか?
・伊勢神宮と日本神話の関係
✦それから、外宮を参拝し、遷宮館を拝観
講義を聞いた直後だからか? 子どもたちが熱中して見ているからか? 博物館の展示がグイグイ身体に迫ってくるようだった。
子どもたちも宝飾工芸品や建築物、またその映像を食い入るように見ている、「綺麗」「細かい」「美しい」と言う、本当にそうだ。許されるならまだまだ見ていたかった。
✦あまりにも激しい雨に、内宮は諦め大学にもどって振り返りを共有した。
【ここに私の感想を書いておきたい】
・身体は、軸がスッと抜けたような軽やかで視界が広がってさわやかになった。とぎれとぎれだったモノがうっすらと繋がったのだろうと思う。不思議な体験。
例えば
・神宮では年間1500もの神事が執り行われている。 このことは文字として知っていた、『へぇ~そうなんだ~、そんなにやることあるのかな?』と言った感想だったと思う。
ところが直に話を聴くと、今日も日が昇ったことに感謝し、美しい水が今日も井戸から湧いていることに感謝し、神様、それは祖先といった考えでただただおいしいものを食べて喜んでほしいと願う、、、、、、
そんな心の熱が伝わってくるようで、本当にありがたいことだと感じたし、ここに自然と共に生きていたという事実を感じた。
私は、常々 子どもたちに本モノ(人も物も自然も)に出会う機会を設け、それらに触れることで自分自身の審美眼を育ててほしいと願っている。
それを仲間と共有して、自分ではない考えにも出会い、本当のことを選択することができるようになれば、自分に自信が持て、生きることは楽しくなるのではないか?と思うので。
今日は、先生も神宮も博物館も、そして雨も本モノだった。 それはすごい迫力だった。
その夜、布団に入ってから泣きそうな感情になった。 多分 生かされている・・・・・ということをゆっくりと味わっていたのかもしれない。
こんな時代だからこそ、すべての小学生に日本神話に触れておいてほしいと心から願う。
きっと悩んだとき、悲しくてたまらない時、もちろん嬉しい時も、神話は相談相手になってくれると思う。
人の本能の栄養に日本神話はなってくれると思う。
子どもたちのことを、すばらしい子どもたちとおっしゃってくださった。
新田先生も、ラベルの無いフラットな方だった。
ただ、自分が良いと思うことをずっと研究されていて、自分で信頼できることを自身をもって話してくださるから、子どもたちは尊敬して安心して一緒にフラットになれるんだろうと思う。
また子ども達は(私たち大人も)人間になる階段を登っているように感じた。
ありがたさに涙こぼるる一日だった。
さあ、舞台に向けて頑張ろう(^^)/
NPO法人 森の劇場プロジェクト
〒515-2602